中国浙江省海寧市にある最先端のスマート太陽光産業パークにて、CHINTグループ(以下「チント」)の一員であるAstronergyは、2025年5月27日、100名以上の海外留学生およびビジネス関係者を迎え、スマート製造とグリーンエネルギーの未来を体感するイベントを開催しました。「浙江企業とのネットワーク会議:チントを深く知る」をテーマとした本イベントは、テクノロジー・文化・人材を融合させ、中国の民間企業によるグローバル人材育成の取り組みを支援するために企画された、珍しい国境を越えた交流です。
本イベントは、中国杭州国際交流センターと中国浙江省慈善連合会の共催により実施、チントが既に海外に事業拠点を展開しているブラジル、サウジアラビア、インドネシア、メキシコなどの国々からの学生が集まりました。現在、Astronergyは140以上の国と地域で事業を展開しており、これらの市場はビジネスチャンスであると同時に、現地の知見と将来の人材を得る上で重要な源泉でもあります。
参加者は、Astronergyのメインスマート製造拠点を見学しました。デジタル化された生産ライン、AIを活用した品質管理、グリーンファクトリー認証など、日々の運営に組み込まれた要素を間近に体験しました。中国政府が認定する「国家級グリーン工場」の一つであり、次世代スマート製造のパイロット拠点である海寧工場は、中国のグリーンテクノロジーと産業自動化の進歩を象徴しています。
Astronergyの副総裁兼CSOである黄海洋(Haiyang Huang)は、次のように述べました。「今や単に太陽電池セルとモジュールを輸出するだけの時代ではありません。私たちは現地でエコシステムを構築し、エンジニアを育成し、持続可能性をグローバル目標のあらゆる層に組み込んでいます。これは、現地の人材・文化・地域ごとのエネルギー需要への理解と尊重から始まります。」
続いて行われたラウンドテーブルセッションでは、Astronergyの海外展開モデルが紹介され、ブラジル、サウジアラビア、インドネシア、メキシコにおける産業実証地域の取り組みが発表されました。また、ESG基準、海外従業員の研修体制、地方自治体・地域社会・大学との連携による事業の現地化への取り組みなどの話題について議論しました。
学生の多くは工学、サステナビリティ、国際ビジネスなどの学位取得を目指しており、それぞれの母国におけるエネルギー転換、起業、雇用の課題について意見を交換しました。一部の学生は将来的にAstronergyのようなグローバル企業への就職を希望しており、また、今回得た知見を母国のクリーンエネルギー市場へ持ち帰りたいと希望する学生もいました。
イベントの最後には、質疑応答とネットワーキングセッションが行われ、企業と国際的な若者たちの間に新たなつながりが生まれました。多くの参加者にとって、中国の民間大手製造企業と直接交流するのは初めての機会であり、非常に貴重な体験となりました。
中国のグリーンエネルギー企業が世界展開を進める中、今回のようなイベントは、グローバリゼーションという言葉に「人間味」を与える役割を果たしています。Astronergyにとって、それは技術の進展や事業の拡大だけでなく、「理解」と「共生」における前進となります。